初心者は「やや甘口×フルーティー×低アルコール」を選べば失敗しにくい
「スパークリングワインは種類が多くて選べない」「シャンパンとの違いがよくわからない」という方もいるでしょう。
初めての1本を選ぶときは、次の3点を目安にすると失敗しにくくなります。
- やや甘口または甘口を選ぶ
- 桃やりんご、マスカットなどのフルーティーな香りを選ぶ
- アルコール度数が比較的低い商品を選ぶ
スパークリングワインは、炭酸による爽快感があるため、通常のワインより軽快に感じやすいお酒です。食前の乾杯から食事、デザートまで幅広い場面で楽しめます。
ただし、炭酸があるからといって、すべてが甘くて低アルコールとは限りません。辛口の商品やアルコール度数12%前後の商品もあるため、購入前にラベルを確認しましょう。
甘いお酒が好きならアスティやモスカート・ダスティ、食事に合わせるならカヴァやプロセッコが候補です。最初から高級なシャンパンを選ぶ必要はありません。まずは1,000~3,000円程度の飲みやすい商品から試し、自分の好みを探してみましょう。
スパークリングワインの種類と特徴
スパークリングワインとは、炭酸ガスを含んだ発泡性ワインの総称です。シャンパン、カヴァ、プロセッコなども、広い意味ではスパークリングワインに含まれます。
名称の違いは、主に生産地、ぶどう品種、製法、地域ごとの規定によるものです。
シャンパンとの違い
シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で、定められたぶどう品種や製法などの規定を守って造られたスパークリングワインです。
シャンパーニュ地方以外で造られた発泡性ワインは、同じような製法であっても原則としてシャンパンとは呼べません。
一方、スパークリングワインは発泡性ワイン全体を指す言葉です。代表的な種類には次のようなものがあります。
- シャンパン:フランス・シャンパーニュ地方
- カヴァ:主にスペインで造られる
- プロセッコ:主にイタリア北東部で造られる
- アスティ:イタリア・ピエモンテ州の甘口タイプ
- モスカート・ダスティ:微発泡で甘みがあり、比較的低アルコール
シャンパンは熟成による複雑な香りと細かな泡を楽しめますが、価格は高めです。普段の家飲みや大人数の乾杯では、カヴァやプロセッコのほうが気軽に選べます。
製法による違い
スパークリングワインの泡は、主に瓶内二次発酵、タンク方式、炭酸ガス注入方式によって生まれます。
瓶内二次発酵は、瓶の中でもう一度発酵させる製法です。細かな泡が生まれやすく、パンやビスケットを思わせる熟成香を持つ商品もあります。シャンパンや多くのカヴァに使われる方法です。
タンク方式は、大型タンク内で二次発酵を行います。ぶどう本来のフルーティーな香りを残しやすく、価格を抑えやすいことがメリットです。プロセッコやアスティなどで採用されています。
炭酸ガス注入方式は、ワインに炭酸ガスを加える方法です。手頃な価格の商品が多く、カジュアルな家飲みに向いています。
初心者だからタンク方式を選ばなければならないわけではありません。華やかな果実香ならタンク方式、香ばしさや複雑さを求めるなら瓶内二次発酵を目安にすると、違いを楽しみやすくなります。
甘さの表示
スパークリングワインの甘さは、ラベルに書かれた表示から判断できます。
辛口から甘口までのおおまかな順番は、次のとおりです。
- ブリュット・ナチュール:非常に辛口
- エクストラ・ブリュット:かなり辛口
- ブリュット:辛口
- エクストラ・ドライ:やや辛口からやや甘口寄り
- セック:やや甘口
- ドゥミ・セック:甘口
- ドゥー:非常に甘口
初心者が間違えやすいのが「エクストラ・ドライ」です。名前からブリュットより辛そうに見えますが、一般的にはエクストラ・ドライのほうが甘みを感じやすくなります。
甘いお酒が好きならドゥミ・セックやアスティ、食事に合わせるならブリュットが選びやすいでしょう。ただし、甘さの感じ方は酸味や香りによっても変わります。
ワイン全体の種類や赤・白・ロゼの違いも確認したい方は、「ワインの種類一覧|赤・白・ロゼの違いをわかりやすく解説」も参考になります。
失敗しないスパークリングワインの選び方5つ
1.甘さの表示を確認する
初めて飲むなら、やや甘口から甘口が選びやすいでしょう。ぶどう由来の甘みが酸味や苦味を和らげるため、ジュースや甘いカクテルが好きな方にも向いています。
ただし、食事中に飲む場合は、甘さが料理の味を覆ってしまうことがあります。魚介料理、揚げ物、肉料理などに合わせるならブリュット、デザートやフルーツに合わせるならアスティやドゥミ・セックがおすすめです。
2.香りとぶどう品種から選ぶ
商品説明に桃、りんご、洋梨、マスカット、柑橘類など、知っている果物が書かれていると味を想像しやすくなります。
マスカットの華やかな香りと甘さを求めるならモスカート、りんごや洋梨の爽やかさならグレーラを使ったプロセッコが候補です。
シャルドネやピノ・ノワールを使用した商品には、辛口で食事に合わせやすいものが多くあります。ぶどう品種が書かれていない場合は、甘辛度と香りの説明を確認しましょう。
3.アルコール度数を確認する
スパークリングワインのアルコール度数は商品によって異なります。軽い口当たりを求める方は、度数が比較的低い商品を選びましょう。
アスティやモスカート・ダスティには10%未満の商品もあります。一方、シャンパンや辛口のカヴァなどは12%前後の商品も珍しくありません。
甘くて炭酸のあるワインは飲むペースが速くなりやすいため、低アルコールでも飲酒量には注意が必要です。水や食事も一緒に取り、ゆっくり楽しみましょう。
4.製法と飲む場面から選ぶ
気軽な家飲みや食前酒には、果実味が豊かなタンク方式のスパークリングワインが適しています。比較的手頃な商品が多く、プロセッコやアスティなどから選べます。
結婚祝い、誕生日、記念日などの特別な場面では、瓶内二次発酵で造られたシャンパンやカヴァがおすすめです。泡の細かさや熟成による香りを楽しめます。
屋外や少人数で飲む場合は、飲み切りやすいハーフボトルや小容量ボトルも便利です。飲み残しを減らせるため、初めての商品を試すときにも向いています。
5.最初は1,000~3,000円程度から試す
最初の1本は、1,000~3,000円程度の商品から選ぶとよいでしょう。この価格帯には、カヴァ、プロセッコ、アスティなど、飲みやすく品質とのバランスに優れた商品がそろっています。
高価なスパークリングワインほど飲みやすいとは限りません。高級シャンパンには、熟成による酵母やナッツのような複雑な香りを持つ商品もあり、初心者には個性的に感じられる場合があります。
普段飲みなら手頃なカヴァやプロセッコ、贈り物なら知名度のあるシャンパンというように、目的に合わせて予算を決めましょう。
スパークリングワインおすすめランキング10選
飲みやすさ、香り、料理との合わせやすさ、価格帯の幅を基準に、初心者にも選びやすいスパークリングワインを厳選しました。
| 順位・商品名 | 産地・種類 | 味わいの目安 | おすすめの場面 |
|---|---|---|---|
| 1位 マルティーニ アスティ | イタリア・アスティ | 甘口・フルーティー | 初めての1本、デザート |
| 2位 フレシネ コルドン ネグロ ブリュット | スペイン・カヴァ | 辛口・爽やか | 食事、乾杯 |
| 3位 サンテロ ピノ シャルドネ スプマンテ | イタリア・スプマンテ | 辛口・軽快 | 家飲み、パーティー |
| 4位 ミオネット プロセッコ DOC トレヴィーゾ ブリュット | イタリア・プロセッコ | 辛口・フルーティー | 食前酒、軽い料理 |
| 5位 イエローテイル バブルス | オーストラリア | やや辛口・果実味豊か | カジュアルな家飲み |
| 6位 チンザノ ピノ・シャルドネ | イタリア・スプマンテ | 辛口・すっきり | 食事、乾杯 |
| 7位 シャンドン ブリュット | アルゼンチン | 辛口・バランス型 | 記念日、食事 |
| 8位 サラッコ モスカート・ダスティ | イタリア・微発泡 | 甘口・低アルコール | デザート、食後 |
| 9位 モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル | フランス・シャンパン | 辛口・複雑 | 贈り物、特別な日 |
| 10位 ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット | フランス・シャンパン | 辛口・コクあり | お祝い、ギフト |
味わいやアルコール度数は、輸入時期や商品仕様によって変わる場合があります。購入時はボトルや販売ページの表示を確認してください。
第1位:マルティーニ アスティ(イタリア)
モスカート・ビアンコを使用した甘口のスパークリングワインです。桃、洋梨、パイナップルなどを思わせる香りがあり、ワイン特有の酸味や苦味が苦手な方でも試しやすいでしょう。
アルコール度数が比較的低く、口当たりも軽やかです。ケーキ、フルーツ、アイスクリームなどのデザートとよく合います。
食事に合わせる場合は、辛味のあるアジア料理や塩気のあるチーズがおすすめです。甘さが料理の辛味や塩味を和らげてくれます。
第2位:フレシネ コルドン ネグロ ブリュット(スペイン)
黒いボトルで知られる、スペイン産の辛口カヴァです。りんご、洋梨、柑橘類を思わせる爽やかな味わいがあり、甘いワインが苦手な方にも適しています。
瓶内二次発酵によって造られており、手頃な価格帯ながら泡と味わいのバランスを楽しめます。寿司、魚介料理、フライドチキン、天ぷらなど、幅広い料理と合わせやすい1本です。
コルドン ネグロはスペイン語で「黒いリボン」という意味。黒いボトルは光による品質変化を抑える役割も持っています。
第3位:サンテロ ピノ シャルドネ スプマンテ(イタリア)
ピノ系品種とシャルドネを使った、すっきりとした辛口スプマンテです。柑橘類や花を思わせる香りと軽快な口当たりを楽しめます。
食前の乾杯はもちろん、カルパッチョ、魚介のパスタ、ピザなどにも合わせやすい商品です。クセが強くないため、大人数が集まるホームパーティーでも使いやすいでしょう。
ラベルやボトルのデザインにも存在感があり、価格を抑えながら華やかな雰囲気を演出したい場面に向いています。
第4位:ミオネット プロセッコ DOC トレヴィーゾ ブリュット(イタリア)
グレーラを使用した、爽やかでフルーティーなプロセッコです。ゴールデンアップルや白桃、花を思わせる香りがあり、辛口ながら果実の印象も楽しめます。
軽い前菜、サラダ、野菜料理、魚介料理と好相性です。シャンパンほど酵母の香りが強くなく、ぶどう由来の華やかさを楽しみたい方に向いています。
プロセッコはカクテルのベースとしても使われます。オレンジジュースと組み合わせるミモザなど、アレンジを楽しみたい場合にも便利です。
第5位:イエローテイル バブルス(オーストラリア)
柑橘類やトロピカルフルーツを思わせる香りと、軽快な泡を楽しめるスパークリングワインです。果実味がわかりやすく、辛すぎるワインが苦手な方にも選びやすいでしょう。
サラダ、フルーツ、軽いチーズなどと合わせるほか、よく冷やしてそのまま飲むのもおすすめです。難しい料理を用意しなくても楽しめるため、週末の家飲みに適しています。
カジュアルなブランドイメージですが、甘口とは限りません。より甘い味を求める方は、同ブランドのモスカートやロゼタイプと間違えないようにしましょう。
第6位:チンザノ ピノ・シャルドネ(イタリア)
白桃、りんご、洋梨を思わせる香りと、すっきりした飲み口が特徴です。ピノ系品種とシャルドネの果実味が感じられ、食前酒から食事まで幅広く使えます。
生ハム、チーズ、魚介料理、軽めのパスタなどと好相性です。甘さが控えめなので、食事を邪魔しにくいスパークリングワインを探している方に向いています。
冷やしすぎると香りがわかりにくくなるため、最初はよく冷やし、グラスの中で少しずつ温度が上がる変化を楽しむのがおすすめです。
第7位:シャンドン ブリュット(アルゼンチン)
白桃やライム、白い花を思わせる香りと、クリーミーな泡を楽しめる辛口スパークリングワインです。シャルドネとピノ・ノワールを主体に、果実味と酸味のバランスよく仕上げられています。
魚介料理、サーモン、柔らかなチーズなどと合わせやすく、食事を通して楽しめます。シャンパンより価格を抑えながら、特別感のある1本を選びたい方にも適しています。
名前は似ていますが、フランスのシャンパーニュ地方で造られていないため、分類はシャンパンではなくスパークリングワインです。
第8位:サラッコ モスカート・ダスティ(イタリア)
マスカット、桃、白い花を思わせる香りが特徴の甘口微発泡ワインです。一般的なスパークリングワインより泡が穏やかで、アルコール度数も比較的低くなっています。
ケーキ、フルーツ、焼き菓子のほか、ブルーチーズのような塩気の強いチーズとも好相性です。ワインが苦手な方や、食後に少量だけ楽しみたい方に向いています。
アスティ・スプマンテより発泡が穏やかな点も特徴です。強い炭酸が苦手なら、モスカート・ダスティから試してみましょう。
第9位:モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル(フランス)
青りんごや柑橘類を思わせる爽やかな果実味に、熟成によるパンやブリオッシュのような香りが重なるシャンパンです。
辛口ですが、果実味と酸味のバランスがよく、乾杯から食事まで楽しめます。魚介料理、白身魚、鶏肉料理、チーズなど、合わせられる料理も豊富です。
知名度が高く、結婚祝い、誕生日、記念日の贈り物にも選びやすい銘柄です。自宅用としては価格が高めなので、特別な日に向いています。
第10位:ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット(フランス)
果実味、酸味、熟成感のバランスに優れた辛口シャンパンです。りんごや柑橘類の香りに加え、パンやナッツを思わせるニュアンスも楽しめます。
モエ アンペリアルよりもコクのあるタイプを選びたい方に向いています。魚介料理だけでなく、ローストチキンやフライなど、少し味の濃い料理とも合わせやすいでしょう。
鮮やかな黄色のラベルは見分けやすく、ギフトにも適しています。ただし、箱の有無やボトルサイズによって価格が変わるため、購入前に内容を確認してください。
スパークリングワインは「軽さ×甘さ」で選べばOK
スパークリングワインは、炭酸による爽快感と華やかな見た目を楽しめるお酒です。特別な日だけでなく、普段の食事や家飲みにも取り入れられます。
初心者が覚えておきたいポイントは次の3つです。
- 甘いお酒が好きならアスティやモスカート・ダスティ
- 食事に合わせるならブリュットのカヴァやプロセッコ
- 特別な日や贈り物ならシャンパン
最初の1本なら、甘くフルーティーなマルティーニ アスティが選びやすいでしょう。コスパを重視するならフレシネ コルドン ネグロ、少し特別な雰囲気を楽しむならシャンドン ブリュットがおすすめです。
なお、スパークリングワインを開けるときは、コルクを人や割れ物へ向けないようにします。ボトルを十分に冷やし、布巾などでコルクを押さえながら留め金を緩めましょう。
コルクを強く引き抜くのではなく、押さえたままボトルの底をゆっくり回すと安全に開けやすくなります。大きな音を立てず、ガスを少しずつ逃がすのがコツです。
飲み残した場合は、通常のワイン栓ではなくスパークリングワイン用ストッパーを使い、冷蔵庫で保管してください。ただし、開栓後は徐々に炭酸と香りが失われるため、早めに飲み切りましょう。
スパークリングワインに関するよくある質問
スパークリングワインとシャンパンは同じですか?
同じではありません。スパークリングワインは発泡性ワイン全体を指し、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で規定に沿って造られたものです。シャンパンはスパークリングワインの一種と考えるとわかりやすいでしょう。
初心者には甘口と辛口のどちらがおすすめですか?
甘いカクテルやジュースのような味が好きなら、アスティなどの甘口がおすすめです。食事と一緒に楽しみたい方や、甘いお酒が苦手な方はブリュットから試してみましょう。
スパークリングワインはどのくらい冷やせばよいですか?
冷蔵庫で十分に冷やしてから飲むのがおすすめです。温度が高いと泡が噴き出しやすくなり、味もぼやける場合があります。飲んでいる間もワインクーラーなどを使うと温度を保ちやすくなります。
開栓したスパークリングワインは翌日も飲めますか?
スパークリングワイン用ストッパーを取り付け、冷蔵庫で保管すれば翌日も飲める場合があります。ただし、泡や香りは徐々に弱くなるため、できるだけ早めに飲み切りましょう。
スパークリングワインにはどのような料理が合いますか?
辛口は魚介料理、寿司、揚げ物、生ハム、チーズなどに合わせやすいです。甘口はフルーツやデザート、塩気のあるチーズに向いています。炭酸が口の中をさっぱりさせるため、フライドチキンや天ぷらとも好相性です。
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