ビールだけでは太らないが「量と組み合わせ」で太りやすくなる
「ビールは太ると聞くけれど本当?」
「ダイエット中は飲まないほうがいいの?」
結論からいうと、ビールを飲んだだけで必ず太るわけではありません。体重が増える基本的な原因は、食事と飲み物から取るエネルギーが、日常生活や運動で消費するエネルギーを上回ることです。
ただし、ビールにもカロリーがあります。さらに、飲む量が増えたり、高カロリーなおつまみを一緒に食べたりすると、1日の摂取カロリーが多くなりやすい点には注意が必要です。
ビールを飲みながら体重を管理したい場合は、次の3点を意識しましょう。
- 容量とアルコール度数を確認する
- 食事を含めた総カロリーで考える
- 揚げ物や締めの料理を習慣にしない
ビールを完全に我慢するよりも、量や頻度、おつまみを調整するほうが続けやすい方法です。
ビールのカロリーと太りやすくなる仕組み
ビールで太りやすくなる理由は、糖質だけではありません。アルコールが持つカロリー、飲酒量、おつまみの選び方が重なって影響します。
① カロリーと糖質
一般的なビールは、100ml当たり約40kcalがひとつの目安です。350ml缶なら約140kcal、500ml缶なら約200kcalになります。
糖質は一般的な350ml缶で9g前後が目安ですが、商品によって差があります。正確な数値は缶やメーカー公式サイトの栄養成分表示で確認してください。
ビールのカロリーは、糖質だけでなくアルコールにも由来します。アルコールは1g当たり約7kcalのエネルギーを持ちます。
アルコール度数5%のビール350mlに含まれる純アルコール量は、次の式で計算できます。
350ml×0.05×0.8=14g
アルコールだけで単純計算すると約98kcalです。つまり、通常のビールではアルコール由来のカロリーも無視できません。
糖質ゼロのビールでもカロリーがゼロにならないのは、このためです。「糖質ゼロ=いくら飲んでも太らない」という考え方は避けましょう。
② 飲酒量と食事量が増えやすい
ビールそのものより、飲酒中の行動がカロリーオーバーにつながることもあります。
例えば、ビール350mlを2缶飲み、唐揚げやポテト、締めのラーメンまで食べれば、ビール以外の摂取カロリーも大きくなります。お酒が進むと食事量を正確に把握しにくくなり、予定していなかった追加注文をしやすい点も注意したいところです。
反対に、最初から飲む量と料理を決めておけば、摂取量を管理しやすくなります。枝豆、冷ややっこ、刺身、焼き魚、蒸し鶏などを選ぶと、揚げ物中心の食事より調整しやすいでしょう。
太りにくいおつまみの選び方を知りたい方は、「ビールに合うおつまみおすすめランキング|相性抜群の食べ物」も参考になります。
③ アルコールの代謝
体内に入ったアルコールは、主に肝臓で分解されます。アルコールの処理が行われている間は脂質の酸化が一時的に抑えられるため、飲酒時に余分なエネルギーを取り続けると体脂肪の蓄積につながりやすくなります。
ただし、「アルコールを飲むと食べたものがすべて脂肪になる」という意味ではありません。体重変化を左右する基本は、一定期間における摂取カロリーと消費カロリーの差です。
ビールを飲んだ日の体重増加も、すぐにすべてが脂肪になったとは限りません。塩分の多い料理によるむくみや、胃腸に残った飲食物の重さが影響する場合もあります。1日だけの数値ではなく、数週間単位の傾向を見ることが大切です。
ビール腹の正体
「ビール腹」という言葉がありますが、ビールだけが腹部の脂肪を作るわけではありません。
飲酒によるカロリーの追加、食べすぎ、運動不足などが重なると、内臓脂肪を含む体脂肪が増える可能性があります。また、炭酸や多量の飲食によって、一時的にお腹が張って見えることもあります。
お腹だけを部分的に痩せさせることは難しいため、食事全体の調整と運動を組み合わせるのが基本です。
太りにくいビールの選び方と飲み方
ダイエット中にビールを楽しむなら、「どの商品を選ぶか」と「どのくらい飲むか」をセットで考えましょう。
① カロリーと糖質を両方確認する
糖質オフや糖質ゼロの商品は、糖質を抑えたい人にとって便利な選択肢です。ただし、糖質ゼロでもアルコール由来のカロリーは含まれます。
商品を比較するときは、次の順番で表示を見ると分かりやすくなります。
- 容量
- 100ml当たりのエネルギー
- アルコール度数
- 糖質量
- 1本当たりの純アルコール量
100ml当たりの数字が低くても、500ml缶を飲めば総量は増えます。ダイエットでは、表示上の「ゼロ」だけでなく、1本を飲み切ったときのカロリーで比べることが重要です。
② アルコール度数が低めの商品を選ぶ
同じ容量なら、アルコール度数が低いほど純アルコール量を抑えやすくなります。カロリーも低くなる傾向がありますが、糖質や原材料によって変わるため、栄養成分表示との確認が必要です。
例えば、350mlの場合は次のようになります。
- アルコール4%:純アルコール量約11.2g
- アルコール5%:純アルコール量約14g
- アルコール6%:純アルコール量約16.8g
厚生労働省は、飲酒量を酒の容量だけでなく純アルコール量で把握することを勧めています。500mlのビールを1本飲むと、アルコール度数5%なら純アルコール量は20gです。
なお、20gは誰にとっても安全な上限という意味ではありません。飲酒による影響には体質、性別、年齢、服薬状況などによる個人差があります。
③ 飲む量を先に決める
太りにくくするうえで最も分かりやすい方法は、飲み始める前に量を決めておくことです。
大容量を何となく飲み続けるより、350ml缶を1本だけ冷やしておくほうが量を管理しやすくなります。箱から直接追加するのではなく、その日に飲む分だけ冷蔵庫へ移す方法も有効です。
また、毎日飲む習慣を避け、飲まない日を設けることも大切です。休肝日は、飲酒量を減らすきっかけになります。
体重を減らしたい期間は、次のような置き換えも考えられます。
- 2杯目を炭酸水にする
- 小容量缶を選ぶ
- 一部をノンアルコールビールに置き換える
- 飲む曜日をあらかじめ決める
量を減らした反動で別の日に大量に飲むと、調整の意味が薄れます。無理なく続けられるルールにすることがポイントです。
④ おつまみを変える
ビールと一緒に食べる料理は、体重管理を大きく左右します。
控えたい組み合わせは次のとおりです。
- 唐揚げとフライドポテト
- ピザとソーセージ
- ラーメンやチャーハンによる締め
- スナック菓子を袋のまま食べる
- マヨネーズや濃いソースを多く使う料理
代わりに、たんぱく質や野菜を取り入れやすい料理を選びましょう。
- 枝豆
- 冷ややっこ
- 刺身
- 焼き魚
- 蒸し鶏
- 野菜スティック
- 海藻やきのこの料理
空腹のまま飲み始めると、食べる量が増えたりアルコールを速く摂取したりしやすくなります。飲酒前または飲酒中に食事を取り、水も一緒に飲みましょう。
ダイエット中でも飲みやすいビール3選
ここでは、糖質やカロリーを比較しやすい3商品を紹介します。数値は100ml当たりのメーカー表示を基に、350ml缶へ換算しています。
| 商品名 | 区分 | アルコール分 | 糖質 | 350ml当たりのカロリー |
|---|---|---|---|---|
| キリン一番搾り 糖質ゼロ | ビール | 5% | 0g | 約102kcal |
| アサヒスタイルフリー〈生〉 | 発泡酒 | 4% | 0g | 約84kcal |
| パーフェクトサントリービール | ビール | 5.5% | 0g | 約112kcal |
糖質ゼロは、食品表示基準に基づく表示です。カロリーゼロや、体重が増えないことを意味するものではありません。
① キリン一番搾り 糖質ゼロ
糖質ゼロでありながら、麦のうまみと飲みやすさを目指したビールです。100ml当たり29kcalで、350ml缶では約102kcalになります。
通常の一番搾りは100ml当たり40kcalのため、同じ350mlなら約38kcalの差があります。ビールの区分にこだわりながら、糖質とカロリーを抑えたい人に選びやすい一本です。
アルコール分は5%、350ml缶の純アルコール量は14gです。糖質ゼロでも飲酒量には注意しましょう。
② アサヒスタイルフリー〈生〉
糖質ゼロと軽快な飲み口が特徴の発泡酒です。100ml当たり24kcalで、350ml缶では約84kcalになります。
アルコール分は4%、350ml缶の純アルコール量は11.2gです。今回比較した3商品のなかでは、カロリーと純アルコール量を抑えやすい設計です。
すっきりした味が好きな人や、食事中に重すぎないビールテイストを楽しみたい人に向いています。
③ パーフェクトサントリービール
糖質ゼロと力強い飲みごたえを両立したビールです。100ml当たり32kcalで、350ml缶では約112kcalになります。
アルコール分は5.5%で、350ml缶に換算した純アルコール量は約15.4gです。通常のビールに近い満足感を重視しつつ、糖質を抑えたい人の候補になります。
3商品のなかではアルコール度数が高いため、糖質だけを見て飲みすぎないことが大切です。
ビールは我慢するより「賢く飲む」ことが大切
ビールを飲むと必ず太るわけではありません。体重が増える主な原因は、ビール、おつまみ、食事を含む摂取カロリーが消費カロリーを上回ることです。
ポイントをまとめると、次のようになります。
- 糖質ゼロでもカロリーはある
- 容量とアルコール度数を確認する
- 飲む量を事前に決める
- 揚げ物や締めの料理を習慣にしない
- 水や食事と一緒にゆっくり飲む
- 飲まない日を設ける
体重を管理したい場合、最初に取り組みやすいのは「500mlを350mlにする」「2本目をノンアルコールにする」「おつまみを変える」といった方法です。
ビールを飲んだ分だけ運動すれば帳消しになるとは限りません。飲酒後の激しい運動や入浴は避け、日頃から無理のない食事管理と運動を続けましょう。
20歳未満の飲酒、妊娠中や授乳期の飲酒、飲酒運転は避けてください。持病がある人や薬を服用している人は、医師または薬剤師へ相談することが必要です。
よくある質問
ビールを毎日1本飲むと太りますか?
必ず太るとは限りませんが、ビールのカロリーが毎日追加され、食事量や運動量が変わらなければ体重増加につながる可能性があります。飲酒量だけでなく、1週間単位の食事と体重の変化を確認しましょう。
糖質ゼロならダイエット中でも何本飲んでも大丈夫ですか?
糖質ゼロでもアルコール由来のカロリーがあります。本数が増えれば摂取カロリーと純アルコール量も増えるため、飲む量を決める必要があります。
ビールとハイボールはどちらが太りにくいですか?
無糖のハイボールは糖質を抑えやすい一方、ウイスキー由来のアルコールとカロリーがあります。濃さや杯数によってはビールより純アルコール量が多くなるため、商品名ではなく量と度数で比較しましょう。
夜遅くにビールを飲むと太りやすいですか?
飲む時間だけで体重が決まるわけではありません。ただし、夜遅い飲酒は追加のおつまみを食べるきっかけになりやすく、睡眠にも影響を与える可能性があります。就寝直前の飲酒は避けたほうがよいでしょう。
ノンアルコールビールなら太りませんか?
通常のビールより低カロリーの商品は多いものの、商品によって糖質やカロリーが異なります。ノンアルコールという表示だけで判断せず、栄養成分表示を確認してください。
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